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ブラジル北東部地方(ノルデステ)バイア州の観光地、ジアマンチーナ台地
(シャパーダ・ジアマンチーナ、Chapada Diamantina)を流れる
多くの川は、この写真のムクゲジーニョ川のような、熱帯に特有の黒い水の「黒い川」である。
黒い水と言っても、墨汁のように不透明な黒さではない。深みではかなり黒っぽく見えるが、
浅いところでは透き通ったこげ茶色、いわば、コーラ飲料に似た色である。
このような黒い水は、湿潤熱帯の水はけの悪い土地に発達する白砂(しろすな)からしみだして
くる。アマゾン地方には、ネグロ川をはじめとして、
黒い水の「黒い川」が多い。
ジアマンチーナ台地は、ブラジル北東部地方内陸のセルトンとよばれる熱帯半乾燥地域にあるものの、
標高が高いために降水量が多く、局地的な湿潤熱帯になっている。このため、砂岩などの風化によって
できた白砂(しろすな、テーマ 17.熱帯の白砂)が分布し、
黒い水が生ずる環境にある。
2007年3月6日撮影 カメラの位置 (緯度,経度):12 27 42.66, -41 25 8.10 (Google Map) 撮影方向:北から時計回り 10° |
PanoraGeo-No.79 | 直前のページに戻る |