この図で、風力階級3~4すなわち赤~紫に塗られたところがブラジルにおける強風地帯である。 強風地帯としては、①南部地方南部の海岸部、②北東部地方(ノルデステ)の北海岸、および、③北東部地方から南東部地方の内陸をほぼ南北に走る地帯の3つが認められる。 このうちの③はエスピニャッソ山脈とその北に続くジアマンチーナ台地(シャパーダ・ジアマンチーナ)である。 一方、赤道無風帯という言葉がある通り、アマゾン地方(北部地方)の風は弱い。
ブラジルでは、大雨の災害はよく聞くが、風の災害はあまり聞かない。 一般に、大陸の東岸地域は、強風が吹き荒れる台風やハリケーンのような強い熱帯低気圧の来襲を受けるが、南アメリカ大陸の東岸だけは例外的にそれがない。 ブラジルにとって、風はエネルギーや観光に役立つなど、恵みの方が多いようである。
出典:ANEEL(国家電力庁)2003:Programma do potencial eólico brasileiro の図を Gustavo Rodrigures Silva (2003): Características de Vento da Região Nordeste (UFPE修士論文)、p.29、から再引用して編集、ポルトガル語、8.3MB
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