キャッサバの故郷 0 HOME⏎ ⇒NEXT 直前のページに戻る キャッサバ Manihot esculenta 写真の |
アマゾン地方が原産とされるキャッサバ(マニオクともいう)は、
現在、中南米、アフリカ、東南アジアなどの熱帯地域で広く栽培されている。
西暦1500年、ヨーロッパ人が到来する以前、ブラジル海岸地域一帯の先住民の主食
はキャッサバであった。ブラジル北東部地方(ノルデステ)で盛んになった砂糖生産
の労働力確保のための奴隷貿易が契機となって、キャッサバはアフリカ東海岸
へ伝わり、さらにインドや東南アジアに広がっていった。このテーマでは、原産地に近い
アマゾン中下流部やノルデステの農村部における伝統的なキャッサバ生産と加工の
様子を覗いてみる。 半世紀ほど前までのキャッサバ生産は、ブラジルが世界で圧倒的な比重を占めていたが、 近年では、アフリカや東南アジアの国々での生産が伸びてきた結果、ブラジルの 地位は低下した。 (資料:主要10か国のキャッサバ生産量の推移)。 しかし、キャッサバがブラジルの国民食的な食材であることに変わりはない。 図の出典:星川清親(1987):改訂増補 栽培植物の起源と伝播(二宮書店)p.122-3 |
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