Archaeological site Olorgesailie randum


アフリカ大地溝帯
6

BACK⏎ ⇒NEXT

直前のページに戻る

オロルゲサイリエ遺跡
 Archaeological site Olorgesailie

ナイロビ南西約60㎞にある前期旧石器時代の遺跡の展示場(左)で、 その向こうにはリフトヴァレーの底に広がるサバナ(有刺灌木林)、遠方にはリフトヴァレー東縁の 断層の一つに沿って噴出した古い火山オルドニョエサクト山である。オロルゲサイリエ遺跡は、 マガディ湖の前身にあたる湖の岸にあった居住地が、北方 50㎞ にあるススワ山や 75㎞ にある ロンゴノット山などの火山の火山灰で埋められ保存されていたものである。アシュリアン式の ハンド・アックス(握斧)が動物の骨の化石と共に多数出土し、90~97 万年前の原人(ホモエレクトス) と考えられるものの前頭骨も出ている。最近の研究1)では、ここで発見された小型で 洗練された石器(⇒参考) は、遠くまで取りに行くか交易でしか手に入らない黒曜石や白色または緑色のチャートを原料としていること、 またそれが 32 万~30.5 万年前のものであることが明らかになり、人類の生活スタイルの進歩が、 これまで考えられていたより早かった可能性が指摘されている。
1): http://science.sciencemag.org/content/359/6381/1200 
1989年12月23日撮影  カメラの位置 (緯度,経度):-1 34 40.88, +36 26 45.95 (Google Map)  撮影方向:北から時計回り 57°
PanoraGeo-No.259     直前のページに戻る     BACK⏎ このテーマ 6/8 ⇒NEXT