Squall attacks, rising wind waves randum


熱帯の地学(1)
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<スコール>

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スコール来襲、高まる風波
Squall attacks, rising wind waves

アマゾン中流部、アマゾナス州パリンチンス市郊外の ワイクラパ川を小舟で航行中に、にわか雨に遭遇した。 遠くに雨雲が見えたと思う間もなく、急に強い風が吹きはじめ、水面が波立ち始めた。 スコールとは、本来、このような突発的な強風で、数秒くらいで収まる突風あるいは 風の息とはちがい、1分あるいはそれ以上持続するものをいう。 風に続いて強い雨が降り始めたが、日本では、この豪雨のことをスコールということも多い。 ワイクラパ川は比較的小さな川であるが、 その河口部は幅広いマウスレークになっている。 このため、水面を吹く風の吹送距離が長くなり、かなり強い風波も発生する。ワイクラパ川のマウスレークの 岸をつくる崖には方々に崩壊地が見られるが、そのような崩壊をもたらすのは、川の流れではなく、 スコールに伴う風波である。
2003年8月6日撮影  カメラの位置 (緯度,経度):-2 49 28.48, -56 46 59.18 (Google Map)  撮影方向:北から時計回り 293°
PanoraGeo-No.503     直前のページに戻る     BACK⏎ このテーマ 1/18 ⇒NEXT