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熱帯の地学(1) 10 <マングローブ湿地> BACK⏎ ⇒NEXT 直前のページに戻る |
マングローブは、熱帯・亜熱帯において、塩水と淡水が混合する汽水域の潮間帯に生育する
植物の総称で、100種くらいの樹種が知られている。干潟が平均海面よりやや高く(厳密には、小潮時の平均満潮水位以上)
になるとマングローブが生え始める。ふつうの植物は塩水にあたれば枯れるがマングローブは枯れない。
ほとんど常に水で満たされている土地に生えるマングローブは、根の呼吸を保つためにいろいろな形の根をもつが、
その代表的なものが、この写真のような空中にせりあがったタコの足のような支柱根である。
このような根にゴミや泥土がひっかかるので、マングローブ湿地の成長(地表の高まりと拡大)が促進される。
サンパウロ市の外港サントス港があるサンヴィセンテ島と本土との間の水面をサントスエスチュアリーというが、
その沿岸一帯には、この写真のようなマングローブ湿地がひろがっている。
1982年8月14日撮影 カメラの位置 (緯度,経度):-23 51 38.01, -46 8 35.85 (Google Map) 撮影方向:北から時計回り 235° |
PanoraGeo-No.506 | 直前のページに戻る BACK⏎ このテーマ 10/18 ⇒NEXT |