Roadcut of half orange randum


ユニークな山と丘
熱帯の地学(2)
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厚い風化層からなる円頂丘、ハーフオレンジのロードカット
Roadcut of round hill consisting of a thick weathering layer, "half orange"

ブラジルでもっとも重要な幹線道路である国道 116 号線のサンパウロ州南部区間の 拡幅工事において、半球を伏せたような形の円頂丘を断ち割ってつくられた大きなロードカットである。 その断面は、すべて岩石が風化してできたルーズな物質からなっている。そのため、掘削が容易である半面、 保守は困難で、雨が降ると、この写真のように、リルができ、ガリーに拡大し、ところによっては崩壊が 発生する。厚い風化層からできたこのような形の丘のことを、地形学者は、半分に切ったオレンジに なぞらえて、ハーフオレンジ、現地ブラジル語ではメイアラランジャ(Meia laranja)と いう。厚い風化層(レゴリス)のうち最上部の土壌を除いた部分をサプロライト(Saprolite)というので、 このような丘はサプロライトヒル(サプロライト丘)ともよばれる。
1998年7月17日撮影  カメラの位置 (緯度,経度):-24 25 37.64, -47 46 58.98 (Google Map)  撮影方向:北から時計回り 203°
PanoraGeo-No.512     直前のページに戻る     BACK⏎ このテーマ 8/21 ⇒NEXT