Bornhardt in the Serra do Mar randum


ユニークな山と丘
熱帯の地学(2)
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ブラジル海岸山脈(セラドマール)の岩山(ボルンハルト)
Bornhardt in the Brazilian Coastal Range (Serra do Mar)

リオデジャネイロ市の北方にそびえるブラジル海岸山脈(セラドマール、Serra do Mar)に あるオルガンス山脈(Serra dos Orgãos)国立公園やその周辺には、 名もない巨大な岩山が多数そびえている。写真の岩山はその一つで、テレゾポリス市の西方にある 1746m 峰。 花崗岩でできたボルンハルトである。岩壁を横方向や斜めに走る眉状の線は、岩壁の表面が板状に 剥がれて落下した痕である。周りの風化層が侵食で取り去られて岩体が空中に出ると、それまで 周囲から加わっていた圧力がなくなって岩体が膨張し、岩体表面に平行な割れ目ができる (ボルンハルトの形成と崩壊の 図)。このような割れ目は剥離節理(Exfoliation joint)あるいは シーティング節理(Sheeting joint)などとよばれる。この節理に沿って岩体から岩片が剥がれ落ちる ことによって、元は角張ったボルンハルトであっても見事なドームになってゆく。また、同時に、これは ボルンハルト崩壊の準備でもある(同上の図)。
1984年10月1日撮影  カメラの位置 (緯度,経度):-22 24 14.68, -42 59 58.15 (Google Map)  撮影方向:北から時計回り 273°
PanoraGeo-No.522     直前のページに戻る     BACK⏎ このテーマ 14/21 ⇒NEXT