Urucum Mountains randum


パンタナール
17

BACK⏎ ⇒HOME

直前のページに戻る

パラグアイ川から見たウルクン山地
Urucum Mountains seen from the Paraguay River

南部パンタナールのコルンバ市付近には、標高100m 前後のパンタナールの低地から 突き出して最高 971m に達するウルクン山地がある。そのうち、この写真の遠方に見える山塊には鉄鉱石と マンガン鉱を産するウルクン鉱山があり、カラジャス鉱山やイタビラ鉱山を持つ世界的資源企業 ヴァーレ社が生産にあたっている1)。 ウルクンという名は、鉄鉱石(ヘマタイト)の条痕色がベニノキ(ブラジルでウルクンという)の実 からとれる赤い色素(アナトー)に似ていることに由来する。ウルクン鉱山の鉄鉱石は、カラジャスやイタビラと 同じような堆積性(化学的沈殿性)の縞状鉄鉱床から産出する。しかし、前二者が 20 億年くらい前の 先カンブリア時代原生代の前期に生成された、いわば普通の縞状鉄鉱床であるのに対し、 ウルクンの鉱床は原生代末期(6~6.5 億年前)という比較的新しい時代にできたものである。また、 この鉱床では鉄鉱石(ヘマタイト)とマンガン鉱(クリプトメレン)が互層をなしていて、両者が 一か所で採れるという特徴もある2)。 このよう特徴的な鉱床を含む地層(ジャカジゴ層群サンタクルス層)の生成については昔から現在まで さまざまな意見が出ているが、最近では、この地層に寒冷な気候を示す特徴があることから、 原生代末に地球全体が氷に覆われるような寒冷期があったとするスノーボールアース〈雪球地球) 仮説の証拠にもなっている。
1) VALE(2014):Learn about the mines of the Central-West System in Mato Grosso do Sul(英語)
2)Godoi, Hélios de Oliveira et al.(2001): 250,000分の1地質図-Corumbá/Aldeia Tomázia/Porto Murtinho図幅の説明書、 p.45。

1982年8月20日撮影  カメラの位置 (緯度,経度):-19 1 34.82, -57 28 10.54 (Google Map)  撮影方向:北から時計回り 201°
PanoraGeo-No.562     直前のページに戻る     BACK⏎ このテーマ 17/17 ⇒HOME