Natural levees of the blackwater Urubu River

「黒い川」ウルブー川の自然堤防

Natural levees of the blackwater Urubu River

randum


 テーマ 35

色はいろいろ 
アマゾンの川たち

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 ネグロ川の東を流れるこの写真のウルブー川(Rio Urubu)は、長さ400㎞ほどの小河川で、典型的な「黒い川」である。 写真はそのアマゾン川との合流点に近い部分が溺れて(沈水して)できたマウスベイ(河川リアス、あるいはマウスレーク)である。 両岸の台地(テラフィルメ)間の幅は広いところで約2㎞ある。この黒い水面の中央を走る2列の島はこの川がつくった自然堤防である。 泥(粘土やシルト)のような細粒物質はほとんど含まない「黒い川」の流れも、洪水時にはかなりの量の砂を運んでくる。 その際の流れは、マウスベイの広い水面全体ではなく、中心部の限られた幅を流れ、流れの両側に砂を堆積して、このような自然堤防をつくる。 すなわち、この二列の自然堤防間の距離が、この川の規模(流量)に見合った川幅ということになる。 大量の土砂を運んでくる「白い川」であれば、自然堤防の背後の、台地との間の水面も土砂で埋まって後背湿地ができ、氾濫原(ヴァルゼア)が完成するが、流送土砂が少ないこの「黒い川」の場合にはまだ水面のままである。

2004年7月29日撮影  カメラの位置 (緯度,経度):-2 49 0.99, -58 26 34.86 (Google Map)  撮影方向:北から時計回り 173°
写真中心位置:-2 56 48.98, -58 25 37.54 (Google Map)

PanoraGeo-No.73     直前のページに戻る     BACK⏎  このテーマ 7/22  ⇒NEXT