●大幅に改訂された新しい資料があります!
アマゾン川中流部、河口から約 1500㎞ のマナウス市における水位変化である。 縦軸の水位(m)は、従来、海抜標高と考えられてきたが、最近の測量により、これから 3.96m を減じたものが実際の標高であることがわかった。 緑色のグラフは 1902 年から 2016 年まで毎年同一日の水位(115個)の中央値(50 パーセンタイル)の年変化である。 これによれば、アマゾン川の水位は、一年を通じて緩やかに上下し、最高水位は6~7月、最低水位は 10~11 月に現れる。水位差は約 10m とかなり大きい。 水位の上昇は緩やかである一方、下降は比較的急速である。 ピンクのグラフは、観測史上最高の水位を記録した 2012 年の水位年変化である。 最高水位は1953 年に 29.69m があった後、長い間、これを超える洪水はなかったが、21 世紀に入ると、2009 年の 29.77m、そしてこの 2012 年の 29.97m というように、次々と記録が更新される事態となり、住民、とくに氾濫原の住民は不安を感じている。
資料:ANAおよびCPRM (2016): Monitoramento Hidrologico, Boletim No.42, p.8 の図を簡略化
テーマ 22. 洪水の恵み?肥沃なアマゾン氾濫原 P.2 テーマ 23. アマゾン式移牧 P.1 の資料 |