浸水が始まったアマゾン氾濫原の牧場Flooding of a pasture in the Amazonian flood plain |
randum
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土壌が肥沃で牧草が良く生えるアマゾン氾濫原(低地、ヴァルゼア)は、牧場に適した土地であるが、アマゾン川の水位上昇に伴って水浸しになるのが最大の欠点である。
アマゾン川の水位変化は、年周期で緩やかに上昇と下降を繰り返すタイプなので、浸水といっても、日本の台風や集中豪雨のときのような切迫感はない(参考:アマゾン川水位の年変化)。
アマゾン中流部、パリンチンス市付近のアマゾン川の水位は、最低になる10~11月と最高になる5~6月とでは平均6~7m の差がある。
アマゾン氾濫原には平常の水位上昇では浸水しない自然堤防のようなところ(高ヴァルゼア)もあるが、そこも年によっては大洪水で水没するので安心できない。
写真は3月初旬のパリンチンス市郊外の氾濫原牧場で、上昇しつつある水が氾濫原の低いところに侵入し始めた。
そろそろ、牛たちを避難させなくてはならない。水に浸からない台地(テラフィルメ)に移動するアマゾン式移牧にとりかかる時期である。
2005年3月5日撮影 カメラの位置 (緯度,経度):-2 40 1.81, -56 42 59.01 (Google Map) 撮影方向:北から時計回り 91°
PanoraGeo-No.179 🔍拡大