パラナマツ、温帯ブラジルを代表する樹木Araucaria, a tree representing temperate Brazil |
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「温帯のブラジル」でもっとも目立つ自然と言えば、一目でそれとわかるパラナマツの姿であろう。 写真は、パラナ州南部の高原で見られたパラナマツの木立である。 パラナマツは、ブラジル南部地方のおもな植生型のひとつである常緑混合林(混合林とは広葉樹と針葉樹が混在する森林)の優占種として自生する針葉樹である。 パラナマツは、ナンヨウスギ科ナンヨウスギ属の木で、学名はアラウカリア(Araucaria braziliensis または Araucaria Angustifolia)という。 樹高は 30m にもなり、良質の木材を産する。ピニョンとよばれる実は先住民の時代から重要な食料であった。 有用な木のため、牧場化などで森林が伐採されたときでも、パラナマツだけはこの写真のように切られずに残っていることが多い。 アラウカリアは南アメリカ大陸の温帯林を代表する木で、南部アンデスのチリマツ (Araucaria araucana) も有名である。
1994年8月10日撮影 カメラの位置 (緯度,経度):-25 22 22.24, -51 16 31.37 (Google Map) 撮影方向:北から時計回り 240°
PanoraGeo-No.220 🔍拡大