リオグランデドスール州の州都ポルトアレグレ市の繁華街Downtown of Porto Alegre, capital of Rio Grande do Sul State |
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ブラジルで最も南にあるリオグランデドスール州の州都ポルトアレグレは、「温帯のブラジル」あるいはサンパウロ以南のブラジルで最大の商工業中心地である。
ポルトアレグレ都市圏 34 市の域内総生産は 1796 億レアルでブラジル第5位である(参照:ブラジル各州の首都(都市圏)の域内総生産)。
工業部門では近年の伸びが著しいクリチバの後塵を拝したが、情報通信などの第三次産業の順調な伸びで、ポルトアレグレの第5位の座は安泰である。
写真はその都心、ボルジェスデメデイロス通りの昼下がりである。この繁華街を歩いている人々をみると、ブラジルの特徴の一つである「人種のるつぼ」という感じは薄く、肌の白い人が圧倒的に多い。
このことは統計でも明らかで、通常より2年遅れの 2022 年に実施された国勢調査では、「住民の肌の色または人種」という項目において、リオグランデドスール州の「白人」の比率は 78.4 %で、フロリアノポリスのあるサンタカタリーナ州(76.3%)とともに極端に高い
(参照:ブラジル各州住民の肌の色の比率)。これはこの地方の開発の歴史を反映したものである。
すなわち、18 世紀には領土の占有を確実にしようとする国策に応じて、アゾレス諸島から大勢のポルトガル人が入植してきた。
これに続いて、1824 年に始まるドイツ人の移民、1875 年のイタリア人の移民があり、このほかスペイン人やポーランド人なども入植してきた。
この地域に白人が多いのは、これらヨーロッパ人の流入によって開発が進んできたためである。
1989年8月11日撮影 カメラの位置 (緯度,経度):-30 1 48.23, -51 13 39.98 (Google Map) 撮影方向:北から時計回り 181°
PanoraGeo-No.354 🔍拡大