Ucayali River and two types of tributaries

ウカヤリ川と2種類の支流

Ucayali River and two types of tributaries

randum


 テーマ 28

アマゾン川をたどる
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 真の左上に見える太い川が、アマゾン平野の熱帯雨林の中を蛇行しながら流れるウカヤリ川で、写真の左辺が上流、上辺が下流である。 蛇行の屈曲が進み、左上の部分では上流と下流の流路がかなり接近している。 このような部分を蛇行流路の頸(くび)あるいは頸状部(ネック)とよび、さらに屈曲が進むと、ここで流路の切断(カットオフ)が起こり、元の流路は蛇行痕跡としての三日月湖になる。
 このウカヤリ川本流に、2本の支流が写真の下方から来て合流している。 白っぽい色をした右の支流(白い川)は細かく蛇行している。川幅の小さい川の蛇行の波長や振幅はそれなりに小さい。一般に、蛇行の振幅、すなわち蛇行帯の幅は、川幅の 10~25 倍である。 これに対して、水が黒っぽいためあまり目立たない左のもう一本の支流(黒い川)は、ほとんど蛇行していない。この違いはなぜ起こるか?
   それには、川が運搬する土砂の量が関係している。 蛇行の湾曲の外側が流水で侵食され、内側には土砂が堆積することによって、蛇行の振幅は少しずつ大きくなって行く。 この場合、外側の岸の侵食が目につきやすいが、むしろ、重要な役割をしているのは湾曲内側における土砂の堆積である。 堆積した土砂によって流れが外側に押しやられ、対岸に強く当たって侵食する。 この写真の白い川は土砂を大量に含んだ濁り水の川なので、著しく蛇行している。 反対に、流送土砂が少なく、河道に土砂を堆積しないような川は、蛇行することがなく、その河道は安定している。 この写真の黒い川はそのような川である。
 約 30 年後には、これらの川はどう変わっただろうか? (参照: ウカヤリ川本支流の流路変化、1981-2012年)。 黒い川の右岸に見えるかなり広い森林伐採地は、この事実を知った地元民の畑か牧場であろう。

1981年7月9日撮影  カメラの位置 (緯度,経度):-10 23 1.75, -73 56 6.87 (Google Map)  撮影方向:北から時計回り 333°

PanoraGeo-No.30   🔍拡大

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