アレキパ郊外、「シリャル」の台地Upland of Arequipa suburb, upland of Sillar |
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テーマ 21 ペルーレイル13 BACK⏎ ⇒HOME 直前のページに戻る |
ペルーレイル、アレキパ行き観光列車の最終コースは、標高 4100mの高地から 2300mのアレキパ谷へのダウンヒルである。 標高 2700mあたりまで下りてくると、眼前に広い平野と市街地が展開する。 写真左端には、チャチャニ火山の南西麓にできた寄生火山(パンパデパラシオ)の溶岩流末端の急斜面がある。 その麓から写真右へ緩やかに傾斜する平坦地には、アレキパ市の郊外都市ユラ市の新興市街地が広がっている。 この平坦地の大部分は、チャチャニ火山の前身の新第三紀ないし第四紀初期の火山が噴出した軽石流堆積物からなる台地である。 この軽石流は自身の重さと熱によって固まり、イグニンブライト(溶結凝灰岩)になっている。日本のシラスに近いが、それよりはるかに古く、溶結の程度も高い。 「白い都市」アレキパの多くの建物をつくっているシリャル(Sillar)とよばれる石材は、まさにこの岩石である。 その主要産地は、この写真の台地の一角にあるアニャシュアイコ・シリャル採石場(Canteras de Sillar Añashuayco、Google Map)で、観光地にもなっている。 写真手前左端の真新しいフェンスもシリャル製である。写真右はるか遠方に、アレキパの市街地がかすかに見えてきた。長旅ご苦労様でした。
2011年9月13日撮影 カメラの位置 (緯度,経度):-16 17 42.21, -71 38 5.90 (Google Map) 撮影方向:北から時計回り 131°
PanoraGeo-No.338 🔍拡大