洪水の恵み、アマゾン氾濫原の沖積土Blessing of flooding, alluvial soil on Amazonian flood plains (várzea) |
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アマゾン中流部、パリンチンス市郊外のラモス川の自然堤防とそれをつくる土層の写真である。 ラモス川はアマゾン川から分かれて 200㎞ あまり流れた後アマゾン川に戻る現地ではパラナー(側流)と呼ばれるタイプの分流である。 そのため、この川もアマゾン川と同じような濁り水で、大量の土砂を流送している。 氾濫原は、このような濁った川が氾濫して土砂を堆積することによってできる。この土砂が母材となってできる土壌が沖積土である。 アマゾン氾濫原の沖積土は、毎年、あるいは何年かに一度浸水して新しい母材が加わるので、土壌としてはきわめて未熟なものである。 しかし、その母材である土砂はおもにアンデス山脈の斜面が崩れて生じたものなので養分に富んでいる。 そのため、アマゾン氾濫原(ヴァルゼア)は台地(テラフィルメ)とは比べ物にならないほど肥沃な土地である。 アマゾン氾濫原の肥沃さはまさに洪水がもたらしてくれた恵みである。
2004年7月30日撮影 カメラの位置 (緯度,経度):-2 42 44.17, -56 42 43.44 (Google Map) 撮影方向:北から時計回り 70°
PanoraGeo-No.341 🔍拡大