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ブラジルの"風"景 9 BACK⏎ ⇒NEXT 直前のページに戻る |
ブラジル北東部地方(ノルデステ)北海岸、セアラ州カモシン市の午後の海。
午前中の穏やかな東風の"風"景は一変し、強風地帯の本領を発揮しはじめる。強風が吹き荒れ、
海面は風波が崩れて白波が目立つ。強風は東西に走る海岸線に斜めの東北東から吹き込む。
南緯3度前後のこの地域は、世界の風というスケールあるいは大気の大循環からみれば南東貿易風の地帯である。
しかしこの地域にはもう一つの風がある。それは、日中、日射で暖まり低圧になった陸地へ海から吹く
海風と、夜間その反対に吹く陸風の繰り返し、すなわち海陸風である。半乾燥気候で植生がまばらな
この地方の陸地は、日中とくに高温になるので、海風が非常に強い。毎日午後になると吹き始めるこの写真の
ような風は、海風が貿易風の助けも借りて生じた強風であろう。
2011年8月31日撮影 カメラの位置 (緯度,経度):-2 52 45.35, -40 50 59.60 (Google Map) 撮影方向:北から時計回り 8° |
PanoraGeo-No.373 | 直前のページに戻る BACK⏎ このテーマ 9/13 ⇒NEXT |