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パンアメリカン ハイウェー 7 BACK⏎ ⇒NEXT 直前のページに戻る |
3月下旬、チリでは初秋にあたるポルティージョスキーリゾートである。写真中央に
派手な黄色のポルティージョホテルとその向こうにインカ湖(Laguna del Inca)が見える。
画面左から右へ続く道路はパンアメリカンハイウェー(チリ国道60号線)。この道路が
ロスカラコレスの坂を登りきった上にひろがるこのポルティージョの開けた谷底は、氷河谷(U字谷)の
底を埋めるモレーン(堆石)の集まりである。モレーンはいくつかに細分されるが、大きくみると、
ホテルの左にある丸い丘とホテルの右でインカ湖の水面を一部覆う緩傾斜の丘は、最終氷期の氷河による
側堆石(ラテラルモレーン)であり、ホテルから手前にひろがる巨礫の多い土地は、その後の氷河後退期に、
一時的に前進した氷河がためたモレーン(端堆石 and/or底堆石?)である。
インカ湖はこのモレーンの堰き止めによる氷河湖である。 参考文献:Caviedes, C.N. and Paskoff, R. (1975): Quaternary Glaciations in the Andes of North-Central Chile. Journal of Glaciology, 14,155-170. 2005年3月24日撮影 カメラの位置 (緯度,経度):-32 50 39.95, -70 7 22.35 (Google Map) 撮影方向:北から時計回り 332° |
PanoraGeo-No.390 | 直前のページに戻る BACK⏎ このテーマ 7/14 ⇒NEXT |