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南アメリカ 乾燥ダイアゴナル ペルー砂漠 10 BACK⏎ ⇒NEXT 直前のページに戻る |
ペルー南部のアンデス山脈上空から南西を望んだ写真である。
遠方に太平洋の海岸が見えるはずであるが、海霧(ガルーア)に覆われていて見えない。
この海霧が切れるあたりが標高1000mで、そこから手前に、写真下端、アンデス山脈の
麓の標高2000mまで、漸次高度を増す高原がひろがっている。地質的にはモケグア堆積盆地
とよばれる新第三紀の地層からなる平原である。この平原は、写真左手を手前から遠方へ流れる
シウアス(Sihuas)川に300m前後も掘り込まれて、高い台地になっている。シウアス川に沿う
濃い緑の帯は、この外来河川の水を使った農地である。ペルー砂漠の農地の大部分は
このような外来河川沿いの低地にあり、川と川の間の台地や丘陵は無植生の砂漠である。
そのような土地にも水を引いて農地を広げようという試みのひとつが1980年代に始まった
マヘス灌漑プロジェクトで、写真のように、台地の上に広い緑の農地が出現した。
現在、アマゾン上流域のアプリマック川から水を引き、シウアス川両岸の台地の
灌漑地の拡大を目指すマヘスシグアス(Majes-Siguas)特別プロジェクトⅡが進行中である。
2011年9月15日撮影 カメラの位置 (緯度,経度):-16 0 46.68, -71 58 2.43 (Google Map) 撮影方向:北から時計回り 210° 写真中心位置:-16 22 1.15, -72 10 49.55 (Google Map) |
PanoraGeo-No.419 | 直前のページに戻る BACK⏎ このテーマ 10/11 ⇒NEXT |