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アルゼンチンの砂漠 20 BACK⏎ ⇒NEXT 直前のページに戻る |
リマイ川は、アンデス山脈東斜面にある氷河湖ナウェルウワピ湖を源流とし、
ネウケン市付近でネウケン川と合流してネグロ川になる。最深 460m という深い氷河湖を源流とするため、
河水は常に澄んでいる。川沿いは緑豊かであるが、それ以外の丘陵地は背の低い草が覆うステップである。
アンデス山麓の丘陵地を流れるリマイ川のこの地形は、基本的には生育蛇行(Ingrown meander)タイプの
穿入蛇行(Incised meander)といえる(穿入蛇行について詳しくは
こちら参照)。
川の対岸左寄りの平らな丘から右手前に向かって少しずつ低下する尾根は生育蛇行の蛇行山脚
(Meander spur)である。また、撮影地点の足元から右前方には、流路に沿って円弧状の急斜面が続くが、
これが生育蛇行の攻撃斜面である。現地では、この地形から、この景勝地を円形劇場を意味する
アンフィテアトロ(Anfiteatro)とよんでいる。
この生育蛇行の谷底を流れるリマイ川の流路がいくつかに分岐しているのは、生育蛇行の谷ができた後、
その谷底が幾分土砂で埋められたためである。この地点からナウェルウワピ湖までは
15㎞ という近さにあり、この湖つくった氷河から流れ出た融氷河流がこの土砂を堆積した可能性が高い。
2005年3月20日撮影 カメラの位置 (緯度,経度):-40 56 42.65, -71 2 48.95 (Google Map) 撮影方向:北から時計回り 116° |
PanoraGeo-No.445 | 直前のページに戻る BACK⏎ このテーマ 20/21 ⇒NEXT |