Limay River in the Patagonian Desert

パタゴニア砂漠を流れるリマイ川の清流

A clear stream of the Limay River in the Patagonian Desert

randum


 テーマ 31

アルゼンチンの砂漠
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 リマイ川は、パタゴニア地方北部のアンデス東麓にあり、南米のスイスと言われて人気の都市バリロチェ(正式にはサン カルロス デ バリロチェ)が湖畔にあるナウェル ウワピ湖から流れ出している。 最深 460m という深い氷河湖からのこの川の水はいつも澄んでいる。湖の出口にある緩やかなモレーンを越えると、この川は、わずかに段丘化した広い谷底平野を流れる。 この谷底平野は氷河から流れ出る川が砂礫を堆積してつくったバレー・トレイン valley train という地形(谷の中にできたアウトウォッシュプレーン)である。
 湖の出口から川沿いに 15km ほど下ったこの写真あたりより下流のリマイ川は、丘陵地の谷の中を流れるようになる。 川沿いは緑豊かであるが、それ以外の丘陵地は背の低い草が覆うステップである。
 この地点のリマイ川は、写真中央遠方から右端→下端→左端遠方へと流れ、大きく蛇行ている。 普通、蛇行と言うと平坦な氾濫原の中を右往左往する自由蛇行を想起するが、ここの蛇行は、屈曲した谷の底を流れる川も蛇行しているというもので、地形学では穿入蛇行(せんにゅうだこう)と言う。 かつて準平原や氾濫原の上を蛇行しながら流れていた川が、地盤の隆起などによって川底を掘り下げ(下方侵食=下刻 かこく)ることで、川と同じように蛇行した谷筋ができる。 このようにしてできた蛇行を穿入蛇行という(参照:穿入蛇行について詳しいことは、 こちら )。
 写真右端から手前の撮影地点(展望台)にかけては、この蛇行の攻撃斜面なので、川の侵食によって半円形すり鉢状の急斜面になっている。 ここは、その形になぞらえ、円形劇場を意味するアンフィテアトロ(Anfiteatro)と呼ばれる景勝地である。

2005年3月20日撮影  カメラの位置 (緯度,経度):-40 56 42.65, -71 2 48.95 (Google Map)  撮影方向:北から時計回り 116°

PanoraGeo-No.445   拡大

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