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バイオ燃料 先進国ブラジル 13 BACK⏎ ⇒NEXT 直前のページに戻る |
マトグロッソ台地は、ブラジルの内陸部、中西部地方マトグロッソ州の
南寄りにある標高 500~800m の台地である。アマゾン川流域とラプラタ水系パラグアイ川流域の
分水界をなし、州都クイアバ近くのギマランエス台地から東へ、州の南東端までひろがっている。
地質的には、ブラジル南部のパラナ堆積盆地の北西端部分で、古生代から新生代新第三紀まで、
さまざまな時代の地層からなり、頂の平らな堆積岩台地(シャパーダ)を呈している。
また、広義のマトグロッソ台地には、州の西部にあるパレシス台地も含まれる。近年では、
この広義のマトグロッソ台地の上に、点々と、写真のようなサトウキビ栽培地と製糖エタノール工場が
分布するようになった。
(参照:ブラジル南半部のサトウキビ栽培地と
砂糖エタノール工場)。このように、ブラジルではサトウキビ栽培地の内陸への拡大が著しいが、
これまでのところ、このマトグロッソ州中部が限界で、ここより奥地への拡大は抑止されてきた。
これは自然的限界のためではなく、人為的な限界のためである。すなわち、ブラジル政府は
サトウキビ栽培禁止地域を制定する大統領令を出して、
アマゾン森林などの貴重な生態群系がサトウキビ畑に変わるのを防いでたからである。
ところが・・・、2019年11月5日、ボルソナーロ大統領によって、この大統領令
は廃止されてしまった! 「ブラジルのトランプ」さんのこの決定、かなり重要なニュースなのに
日本ではほとんど知られていない。
2007年9月10日撮影 カメラの位置 (緯度,経度):-15 48 47.34, -55 14 51.36 (Google Map) 撮影方向:北から時計回り 337° |
PanoraGeo-No.493 | 直前のページに戻る BACK⏎ このテーマ 13/23 ⇒NEXT |