Roadcut of half orange

厚い風化層からなる円頂丘、ハーフオレンジのロードカット

Roadcut of round hill consisting of a thick weathering layer, 'half orange'

randum


 テーマ 37

ユニークな山と丘
熱帯の地学(2)
8

BACK⏎ ⇒NEXT

直前のページに戻る

 ブラジルでもっとも重要な幹線道路である国道 116 号線のサンパウロ州南部区間の拡幅工事において、半球を伏せたような形の円頂丘を断ち割ってつくられた大きなロードカットである。 その断面は、すべて岩石が風化してできたルーズな物質からなっている。 そのため、掘削が容易である半面、保守は困難で、雨が降ると、この写真のように、リルができ、ガリーに拡大し、ところによっては崩壊が発生する。 厚い風化層からできたこのような形の丘のことを、地形学者は、半分に切ったオレンジになぞらえて、ハーフオレンジ、現地ブラジル語ではメイアラランジャ(Meia laranja)という。 厚い風化層(レゴリス)のうち最上部の土壌を除いた部分をサプロライト(Saprolite)というので、このような丘はサプロライトヒル(サプロライト丘)ともよばれる。

998年7月17日撮影  カメラの位置 (緯度,経度):-24 25 37.64, -47 46 58.98 (Google Map)  撮影方向:北から時計回り 203°

PanoraGeo-No.512   🔍拡大

直前のページに戻る   BACK⏎  このテーマ 8/21  ⇒NEXT