Paulo Afonso Fall

サンフランシスコ川のパウロアフォンソ滝

Paulo Afonso Fall on the São Francisco River

randum


テーマ 36
熱帯の地学
18
(熱帯の川:2)

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 パウロアフォンソ滝は、国内だけを流れる川としてはブラジル最大のサンフランシスコ川にあり、流量と落差などを総合した規模では、世界でも五指に入る滝である。 全長2700km近いサンフランシスコ川の河口から 270㎞、中流部と下流部を分ける位置にある。 大河川に大規模な滝や早瀬が多いのは、熱帯の川の特徴のひとつと言われる。 フランスの地形学者ビローによれば*1)、川が河床の硬い岩盤を削るには、粗大な礫が水とともに流れて河床を攻撃し削る必要があるが、熱帯では岩石が地下深くまで風化しているところが多く、川沿いの斜面から粗大な礫が川にあまり供給されない。 そのため、川の侵食力が弱く、滝や早瀬がいつまでも削られずに残る傾向があるという。 たしかに、ナイヤガラ滝など氷河に関係してできた新しい滝を除けば、世界の大規模な滝のほとんどは熱帯~亜熱帯(緯度25度以下)にある。 写真は増水期の水量豊かなパウロアフォンソ滝であるが、渇水期になると発電所に水をとられて滝の水が涸れることもある。

2007年3月9日撮影  カメラの位置 (緯度,経度):-9 23 34.46, -38 11 47.55 (Google Map)  撮影方向:北から時計回り 30°

PanoraGeo-No.521   🔍拡大

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