ラジル海岸山脈(セラドマール)の岩山(ボルンハルト)Bornhardt in the Brazilian Coastal Range (Serra do Mar) |
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テーマ 37 ユニークな山と丘熱帯の地学(2) 14 BACK⏎ ⇒NEXT 直前のページに戻る |
リオデジャネイロ市の北方にそびえるブラジル海岸山脈(セラドマール、Serra do Mar)にあるオルガンス山脈(Serra dos Orgãos)国立公園やその周辺には、名もない巨大な岩山が多数そびえている。 写真の岩山はその一つで、テレゾポリス市の西方にある 1746m 峰。花崗岩でできたボルンハルトである。岩壁を横方向や斜めに走る眉状の線は、岩壁の表面が板状に剥がれて落下した痕である。 周りの風化層が侵食で取り去られて岩体が空中に出ると、それまで周囲から加わっていた圧力がなくなって岩体が膨張し、岩体表面に平行な割れ目ができる(ボルンハルトの形成と崩壊の図C~D)。 このような割れ目は剥離節理(Exfoliation joint)あるいはシーティング節理(Sheeting joint)などとよばれる。 この節理に沿って岩体から岩片が剥がれ落ちることによって、元は角張ったボルンハルトであっても見事なドームになってゆく。 また、同時に、これはボルンハルト崩壊の準備でもある(同上の図E)。
1984年10月1日撮影 カメラの位置 (緯度,経度):-22 24 14.68, -42 59 58.15 (Google Map) 撮影方向:北から時計回り 273°
PanoraGeo-No.522 🔍拡大