ペルナンブコ州南部の円頂丘(ハーフオレンジ)とサトウキビ畑Round-top hills (half oranges) and sugar cane field in southern Pernambuco |
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テーマ 37 ユニークな山と丘熱帯の地学(2) 10 BACK⏎ ⇒NEXT 直前のページに戻る |
ブラジル北東部地方(ノルデステ)、ペルナンブコ州南部のサトウキビ畑は、中小河川の氾濫原のほか、オレンジを半分に切って伏せたような形から地形学者がハーフオレンジとよぶ円頂丘の連なる丘陵地にひろがっている。 この写真中央のハーフオレンジは、中腹以下が刈り取りが済んだサトウキビ畑で、頂部にはこの地方の自然植生である熱帯季節林が残っている。 水源涵養のために残すようにとの行政の要請に従ったものというが、右端の丘のように、頂上までサトウキビ畑が伸びて、坊主になったハーフオレンジも多い。 ハーフオレンジ相互の間には、平坦な谷底があり、ハーフオレンジの凸型の斜面が平坦な谷底に直接接している。 厚い透水性の風化層からできたハーフオレンジでは、雨水は地表を流れずに地中にしみ込み、丘の麓や谷底で湧き出す。この湧水による侵食と土砂運搬がこのような地形ができる基本的プロセスである。 湧水のために湿地になる谷底ではサトウキビは栽培されないが、近年、この写真のような排水路をつくって谷底を乾かすことにより、栽培されるケースもでてきた (この場所の2012年のストリートビュー)。
1996年8月29日撮影 カメラの位置 (緯度,経度):-8 33 46.25, -35 12 33.84 (Google Map) 撮影方向:北から時計回り 160°
PanoraGeo-No.527 🔍拡大