歴史を秘めたクイアバ川の流れFlow of the Cuiabá River with its history |
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テーマ 39 野鳥の楽園パンタナール11 BACK⏎ ⇒NEXT 直前のページに戻る |
パンタナール横断道路の起点ポコネーの市街から南東へ 40㎞ ほど別の道を行くと、この写真のクイアバ川に臨むポルトセルカードという小集落に着く。
18 世紀を通じてブラジルの経済を盛り立てたゴールドラッシュの舞台としてはミナスジェライス州が有名であるが、1718 年に金が発見されたマトグロッソ州クイアバ川流域もその舞台のひとつであった。
この辺境の地で働く人たちと交易するサンパウロの商人たちを乗せた船団がこの川を行き来した。
この船団の旅は、途中の河川が増水して航行が容易な3月末から6月初めまでという決まった季節に実施されたので、東南アジアの季節風になぞらえて、モンソン (Monção、モンスーンのボルトガル語)とよばれた。
1838 年まで続いたこの旅行で大規模なものは、300 艘のカヌーで 3000 人という例もある。
この写真のクイアバ川対岸の自然堤防上の茂み向こうには、パンタナールに5つあるラムサール条約湿地*1)のひとつ、社団法人ブラジル商業連盟(セスキ、SESC)が管理するセスキ パンタナール民営自然保護地がひろがっている。
ポルトセルカードには、セスキが経営するセスキ ポルトセルカード ホテルがある。快適なホテルの他、充実した環境教育・社会教育用の施設やプログラム(エコツアーなど)が用意されている。
*1)パンタナールのラムサール条約湿地:パンタナールマトグロッセンセ国立公園、タイアマン生態ステーション、セスキ(SESC)パンタナール民営自然保護地(以上ブラジル)、 エルパンタナールボリビアーノ(ボリビア)、リオネグロ(パラグアイ)。
2003年8月13日撮影 カメラの位置 (緯度,経度):-16 30 56.53, -56 22 39.77 (Google Map) 撮影方向:北から時計回り 88°
PanoraGeo-No.559 🔍拡大 |