パンタナールにひろがる植生と地形のモザイクMosaic of vegetation and topography in the Pantanal |
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テーマ 39 野鳥の楽園パンタナール13 BACK⏎ ⇒NEXT 直前のページに戻る |
マトグロッソドスール州に属する南部パンタナールの中心都市はコルンバである。 同州の州都カンポグランデからコルンバへ向かう飛行機の窓からは、パンタナール湿原のさまざまな顔を見ることができる。 この写真の中央から下にかけてひろがる白っぽい土地は、毎年定期的に浸水する低地で、カンポ(Campo)とよばれる樹木の無い草原である。 カンポに点在する青ないし黒っぽい丸みを帯びた模様はバイア(Baía)とよばれる沼地で、乾季に涸れてしまうものもあれば常に水を蓄えているものもある。 写真上部にあるまだらな緑の模様は、草原に低木が疎らに生えたもの、すなわちブラジルではカンポセラード(単にセラードともいう)とよばるサバナである。 このようなサバナや場合によっては森林になっているのは、カンポの低地より1~3m 高く普通では浸水することのない微高地である。 パンタナールではこのような微高地のことをコルジリェイラ(Cordilheira)という。 「山脈」という意味であるが、日本で平地林のことを「山」と言うことがあるのと同じと考えれば違和感はなかろう。 カンポの中に島状に分布するこのように樹木のある微高地はカポン(Capão)である。
1982年8月19日撮影 カメラの位置 (緯度,経度):-19 17 52.90, -56 53 17.38 (Google Map) 撮影方向:北から時計回り 207°
PanoraGeo-No.560 🔍拡大