Terraced fields and Interoceanic Highway

ケチュア帯の段々畑斜面を上る大洋間横断道路

Interoceanic Highway up the terraced field slope of the Quechua Zone

randum


テーマ 41

アマゾンとアンデスを
結ぶ 大洋間横断道路

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 緑豊かなアラサ川の谷を上って来て、標高 2500m を過ぎるあたりから景観が一変する。 それまでの緑の森林に覆われた自然豊かな景観は、100 %人の手が加わった茶色っぽい景観になる。 標高 2700m から 3000m にわたるこの写真の斜面には、全面的に段々畑が築かれている。その中を 大洋間横断道路がヘアピンを描きながら尾根の上にあるマルカパタの町に向かって上って行く。 このような段々畑の景観はペルーの8つの自然地域(高度帯) のうちのケチュア帯(Quechua 、標高 2500m から 3500m まで)に特徴的なものである。 暑すぎず寒すぎず、年較差が小さく常春といわれる低緯度の高山気候のケチュア帯は、 アンデスの山岳地方で最も人口が密な地帯である。段々畑には多様な作物が栽培され、 それらの収穫後は家畜の餌場になる。多様な作物の中でもとくに重要なものはトウモロコシとジャガイモで、 トウモロコシはケチュア帯の下部(約 3000m 以下)、ジャガイモはケチュア帯上部で多く栽培されている。 ケチュア帯の家畜としては、旧来のリャマやアルパカのほか近年では牛が増えてきた。写真の数か所の段々畑 で草を食べている牛が点のように見える。

2011年9月10日撮影  カメラの位置 (緯度,経度):-13 35 35.96, -70 58 6.41 (Google Map)  撮影方向:北から時計回り 150°

PanoraGeo-No.598     直前のページに戻る     BACK⏎  このテーマ 16/24  ⇒NEXT