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都電荒川線の飛鳥山停留所

都電荒川線の飛鳥山停留所

Asuka-yama Stop on the Toden (Tokyo Metropolitan Rail) Arakawa Line

 都電荒川線は荒川区の三ノ輪橋と新宿区の早稲田を結ぶ都電(東京都電車)路線で、東京さくらトラムの愛称がある。 1955 年ごろの最盛期には 40 系統 213㎞ あった都電は、自動車交通の障害を主な理由に、1972 年までに大部分が廃線・撤去されたが、この荒川線 12.2km だけは残った。 都電の大部分は路面電車だったが、三ノ輪橋・早稲田区間のほとんどがこの写真のような専用軌道だったのが幸いした。
 荒川線の前身は、才賀藤吉や渋沢栄一らの出資で設立された王子電気軌道(株)の建設によるもので、1911 年にこの飛鳥山上(現飛鳥山)から大塚(現大塚駅前)までの 2.3㎞ が開通した。 その後順次延伸され、現在のような路線になる(参照:地図で見る建設途上の都電荒川線)。 1942 年に東京市に買収されて市電になり、翌年に都電になった。
 この写真の都電荒川線飛鳥山停留所は飛鳥山の西の山麓にあり、そこから高さで 10m 足らず登れば山頂に着く。 さくらトラムは今はやりの低床車ではないが、車いすやベビーカーの乗降が便利なようにプラットホームをブロックで嵩上げしたあとが見て取れる。 電車の向こうに見えるのはレトロなデザインの飛鳥山交番、その向こうの木立が、10月 になってほぼ落葉した飛鳥山の桜である。

2021年10月18日撮影  カメラの位置 (緯度,経度):+35 44 59.50, +139 44 13.99 (Google Map)  撮影方向:北から時計回り 22°

PanoraGeo-No.600

テーマ 40. 王子周辺、地図を片手にウォーキング P.1 で使用

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