![]() 観光都市クスコに残るインカの石組みInca stone wall in the tourist city of Cusco |
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![]() ![]() ![]() テーマ 41 アマゾンとアンデスを結ぶ 大洋間横断道路 24 BACK⏎ ⇒HOME 直前のページに戻る ![]() クスコの気温と降水量*1) 参考:東京3月 9.4℃ |
大洋間横断道路を使ってアマゾンとアンデスを結ぶ定期バスのアンデス側ターミナルは、標高 3200 mから 3400 m、常春の気候に恵まれたケチュア帯の盆地に位置するクスコである。
世界文化遺産に指定されている都市クスコはインカ帝国の首都であったが、スペイン人の侵略で破壊され、広場と教会を中心としたスペイン風の都市に建て替えられた歴史を持つ。 スペイン人はインカのおもな建物の土台の石組みをそのまま利用し、その上に壁を継ぎ足した。 クスコの歴史的中心地区にはいろいろなタイプの石組みが残っているが、この写真のような多角形大小の石材を目地なしに組んだものはとくに見事である。 鉄の器具を知らなかったインカの人たちは、これをどのようにして作ったのだろう?
写真は初代クスコ祭司などスペイン人の要人が住んだアルソビスパル宮殿の西側、インカ・ロカ通りに面する塀である。 この石組みの下から2番目・手前から2番目に「凸」の形をした石が見える。 この石の角を8角と数えると、同宮殿北側の壁には 12 角にもなる石があり、クスコ観光の目玉の一つになっている。 アルソビスパル宮殿はインカ帝国に先立つクスコ王国の6代目国王インカ・ロカ(在位 1350 年頃 - 80 年頃)の宮殿の後に建てられたもので、現在では宗教美術博物館になっている。 観光客に何かを売り込もうと必死な子供とそれを見守る母親、インカの末裔は頑張って今を生きている。
*1)気象庁資料(1991~2020年の平年値)
2011年9月11日撮影 カメラの位置 (緯度,経度):-13 30 57.17, -71 58 33.57 (Google Map) 撮影方向:北から時計回り 155°
PanoraGeo-No.621
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