![]() 筑波ふれあいの里にある巨岩、夫女之石(ぶじょがいし)Bujogaisi, huge rocks in the outdoor training facility of Tsukuba Fureai-no-sato |
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筑波ふれあいの里は、筑波山南面の裾野、南面緩斜面の東端にあり、豊かな自然の中で、児童や市民が体験によって農業に対する理解を深め、都市と農村の交流を図ることを目的としたつくば市の研修施設である。
その一隅にこの写真の夫女之石という二つの巨岩がある。写真左の岩が男に、右の岩を女になぞらえられている。
二つとも筑波山の高所にあった班れい岩の巨大なコアストーンが土石流の形で移動してきたものである。
現在は雑木林の中にあるが、この一帯は、明治時代の地形図では樹木を欠いた荒地になっており、また江戸時代に書かれた「筑波山名跡誌」には芝原だったとの記載があるので、夫女之原(ぶじょがはら)と呼ばれる草原だったらしい。
常陸国風土記(721 年ごろ刊行)や万葉集(759 年)には、筑波山の裾野で春と秋の年2回、嬥歌(かがい)あるいは歌垣という行事が行われたという記述があるが、この夫女之原が舞台であったという説が有力である。
嬥歌は、男女が集まって求愛の歌を交わしてパートナーを見つけるという、今風に言えば、合コンとか婚活パーティーとも言える集まりであった。
2022年3月9日撮影 カメラの位置 (緯度,経度):+36 12 26.04, +140 6 40.32 (Google Map) 撮影方向:北から時計回り 162°
PanoraGeo-No.647
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