Gentle footslope of the western face of Mt. Tsukuba

筑波山男体山と西麓緩斜面

Nantaisan-peak and gentle footslope of the western face of Mt. Tsukuba

randum


テーマ 43

裾野も楽しい筑波山
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 筑波山の真西にある通称「筑波湖」という釣り堀から筑波山男体山を望んだもので、右の画像はこれと同じ範囲の説明用グーグルアース衛星写真である。
 この釣り堀はこの付近の水田や畑の下にある古鬼怒川の砂礫を採った砂利穴の名残である。 1963 年に鬼怒川などの川砂利の採取が禁止されたあと、この付近や現在のヒロサワシティー付近(筑西市)などにはこのような砂利穴が無数に掘られていた。
 男体山の山麓に見える小さな白い点々は酒寄のミカン園農家である。 このミカン園から右(南)へひろがる筑波山西麓緩斜面は右端の平たく丸い丘(大島三角点の丘)の麓に達し、傾斜約9度の直線的なプロファイルを見せている。 西麓緩斜面の左(北)には椎尾山、右には大島三角点の丘という、ともに花崗岩からなる丘陵地がある。 西麓緩斜面はこれらの丘陵の間の土地を浅く掘り込んでひろがっている。 地質的には、筑波山の他の山麓緩斜面と同様、斑れい岩の巨礫を含む土石流堆積物が花崗岩の基盤を覆って横たわっている。
 ふつう、土石流堆積物でできた地形と言えば沖積錐(土石流扇状地)という地形が第一に挙げられる(参考:土石流でできた典型的な地形)。 しかし、西麓緩斜面をはじめとした筑波山裾野の緩斜面は、土石流堆積物からできてはいても、沖積錐とは違うタイプの地形である(参考:沖積錐と筑波山山麓緩斜面の違い)。

2020年3月21日撮影  カメラの位置 (緯度,経度):+36 14 15.90, +140 3 18.78 (Google Map)  撮影方向:北から時計回り 118°

Geology of  Mt. Tsukuba

筑波山西麓緩斜面

Google Earth 2014 年3月の画像。地形が分かりやすいように、筑波湖上空 100m から見た 立体画像とし、西麓緩斜面の範囲を黄色で示した。

PanoraGeo-No.648     直前のページに戻る     BACK⏎  このテーマ 22/26  ⇒NEXT