横浜三塔 Three

赤レンガパークから見える横浜三塔

Three Towers of Yokohama seen from Aka-renga Park (Red Brick Park)

randum


 テーマ 44

ミニトリップ・  
イン・横浜
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 写真中央やや左、ビルの谷間にある通りは、横浜港から内陸の関内駅へ伸びるみなと大通りであるが、この通り沿いには塔を持つ建物が三つあり、横浜三塔と呼ばれている。 海岸に近い方から、横浜税関の塔、神奈川県庁本庁舎の塔、横浜市開港記念館の塔の三つである。 高いビルが少なかった昭和期には、横浜港に入る船の船員が海上から最初に目にするのがこれらの塔で、それを見た船員たちは「ああ、横浜に来たんだなぁ」と感じたそうである。 船員たちはトランプかチェスになぞらえて、各塔に、クイーン、キング、ジャックという愛称をつけている。
 i)写真右手の横浜税関の塔はイスラム寺院風の水色のドームが特徴で、愛称はクイーン。写真左端付近にあった旧庁舎が 1923 年の関東大震災で倒壊し、1934 年に現在地に再建された。 ii)写真左手に見える濃い茶色の神奈川県庁は、洋風建築に和風の瓦屋根をかけるという帝冠様式の建物で、五重塔などと同じ宝形(方形、ほうぎょう)屋根や相輪を持つ塔屋がある。 やはり震災で壊れた旧庁舎の建て替えで 1928 年に完成、愛称はキング。iii)ジャックという愛称の横浜市開港記念館の塔は、写真中央部、みなと大通りの右側に見えるはずであるが、現在改修中。 足場や覆いで囲まれていて、最先端のボールがわずかに見えるだけである(改修中改修前のジャック)。1917 年に竣工、関東大震災では内部が燃えたが建物の倒壊は免れた。 赤煉瓦の外壁に花崗岩の横帯を巻いた美しい姿の再来は 2024 年3月の予定である。
 なお、東京に次ぐ人口の神奈川県にとってこのアンティークな5階建ての本庁舎だけでは当然手狭すぎる。 みなと大通りに架かる白い跨道橋(写真中央)で繋がった新庁舎をはじめ、東庁舎、西庁舎ほかいくつかに分かれて業務を行っている。

2023年3月16日撮影  カメラの位置 (緯度,経度):+35 27 3.90, +139 38 40.56 (Google Map)  撮影方向:北から時計回り 216°

PanoraGeo-No.674   🔍拡大

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