鬼怒川低地の向こうにそびえる「新しい活火山」高原山Mt. Takahara, a "new active volcano" towering over the Kinu-gawa Lowlands |
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東へ向かう下り電車は、⑦平石停留場を出発すると間もなく、一面水田がひろがる鬼怒川低地(氾濫原)に出る。
水田のすぐ向こうの人家などがあるところが⑦平石停留場のある最低位段丘で、低地より3mほど高い。
遠方に見える山は高原山(たかはらやま)。美しい裾野を張っているので火山であることが分かる。
50 万年前ごろから活動をはじめ、主な活動は 30 万年ほど前、10 万年前には主な活動を終えた古い火山である。
最高点の釈迦が岳(1795m、中央部の雪を頂いた峰)や鶏頂山(1765m、左端)、西平岳(1712m、鶏頂山の右に近接)などの峰からなる。
侵食によって深い谷に刻まれていおり、火口などの痕跡は残っていない。
このように基本的には古い火山を「新しい活火山」と言うのはなぜか?
ひとつは、この火山の北麓で 6500 年前に噴火があり小規模な溶岩円頂丘(富士山あるいは新湯富士あらゆふじ)ができていること。
これに加え、火山噴火予知連絡会の活火山の定義が国際標準に則して「概ね過去1万年以内に噴火した火山及び現在活発な噴気活動のある火山」と変わったことにより、2003年、新たに活火山に認定された。・・・という意味での「新しい活火山」である。
2024年3月21日撮影 カメラの位置 (緯度,経度):+36 33 10.53, +139 57 13.96 (Google Map) 撮影方向:北から時計回り 340°
PanoraGeo-No.716 🔍拡大