サンフランシスコ川上流域のカンポセラードの小さいシャパーダSmall chapada in campo cerrado in the upper São Francisco River Basin |
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バレイラスの気温と降水量*2) |
バイア州南西部、サンフランシスコ川上流域にひろがるカンポセラードを空から見た景観である。 カンポセラード(Campo cerrado)はブラジル高原のサバナ原野のこと。 セラードは草原の中に背の低い木が分散して生えた、疎林などとも言われる植生である。 右の表のとおり、撮影した7月末は、5月から9月まで続くほとんど雨のない乾季の最中で、落葉樹はすべて落葉している。 しかし、セラードには、地中深くまで張った根で水分を得て常緑を保つ樹種もあり、写真には緑のところもかなり見える。
写真中央部から右端にかけて細長い台地(シャパーダ)があり、それ以外はすべて緩やかに波打った低地である。 台地を取り巻く崖には、赤みを帯びたキャップロック(台地表面をつくる侵食されにくい地層)が露出している。 この付近には、このような小さな台地がいくつも分布している。
この台地は前ページの写真の台地と同じサンフランシスコ川台地の一部で、透水性の砂岩層からなっている。 かつては、この辺一帯にこの地層からなる台地がひろがっていたと思われるが、侵食*1)が進んでこのように小さな台地になってしまった。 そのプロセスは、堆積岩台地(シャパーダ)のできるまでの説明のとおりである。
*1) このような透水性のキャップロックの台地の場合、台地を縮小して行く「侵食」は川による侵食ではない。
写真中央部ではU字型の平面形の谷が台地に食い込んでいるが、このような谷は、キャップロックに浸み込み、台地斜面基部で湧き出す地下水によるサッピングの産物、すなわち地下水サッピングによる円形劇場谷頭の谷である(参照:アラリペ台地を取り巻く急斜面で起きていること)。
地下水の湧き出しが特に多い部分ではこのような谷が食い込んで行って台地を分断する。
それ以外の部分も、崖の麓からの湧き水によるサッピングで崖が崩れて、少しずつ後退する。
すなわち、この場合の川のおもな役割は侵食ではなく、サッピングや崩壊で生じた土砂の運搬である。
*2) バレイラスはバイア州西部、サンフランシスコ川台地地域の中心都市。ブラジル気象庁-INMET による 1981-2010 年の平年値。典型的なサバナ気候である。
2002年7月29日撮影
カメラの位置 (緯度,経度):-14 6 41.59, -44 55 12.35 (Google Map)
撮影方向:北から時計回り 172°
写真中心位置:-14 18 48.13, -44 53 14.82(Google Map)
PanoraGeo-No.760
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