Trans-Amazonian Highway during large-scale renovation work

大規模な改修工事中のアマゾン横断道路

Trans-Amazonian Highway during large-scale renovation work

randum


 テーマ 38

アマゾン横断道路
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 パラ州内のアマゾン横断道路の改修はかなり進んでいる。 2007 年時点では、マラバ・アルタミラ間の拡幅は終わり、あとはアスファルト舗装をすればよいだけの状態になっていた。 アルタミラから西方 56km のブラジルノヴォまでの区間では、この写真のように、拡幅や勾配を緩くする大規模な改修が進行中だった。 引き続き、さらに西方 64km のメジチランジアまでの同様の改修が行われ、2010年代のうちには、マラバ・メジチランジア間 587km のアスファルト舗装が一部を除いてほぼ完了した。
 この写真は、パネラス川という小さな川の谷を越える場所であるが、豪雨で増水した川による路盤の損傷のためか、他の区間が舗装された後も、長い間、右の画像のような泥まみれの状態が続いていた。 ここが整備されたのは 2020 年代に入ってからである(2022 年のグーグルマップ street view). この付近はダイアベース(輝緑岩)という苦鉄質の硬い半深成岩からなるが、地下深くまで風化して軟らかくなっているので、このような大きな切割をつくる工事は容易である。その反面、豪雨で法面(のりめん)は崩れやすい。 このように、頻繁な豪雨や軟弱地盤などのために、アマゾンの道路はメンテナンスが難しい。 1976 年、延長 885㎞ のマナウス・ポルトヴェーリョ道路が全線アスファルト舗装で開通したが、わすか 10 年余りでひどく傷んでしまい閉鎖に至ったのはその典型例である。

2007年9月2日撮影  カメラの位置 (緯度,経度):-3 15 3.65, -52 20 55.58 (Google Map)  撮影方向:北から時計回り 218°

Trans-Amazonian Highway during large-scale renovation work

改修が遅れたパネラス川付近のアマゾン横断道路
2019年8月13日画像取得のGoogle Earth より作成

PanoraGeo-No.96   🔍拡大

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