30. 南アメリカの乾燥ダイアゴナル その3:
アルゼンチンの砂漠
South American Dry Diagonals crossing the Continent diagonally: Part 3
Deserts of Argentina

2025年3月15日 改訂

Ecological regions and national parks in Argentina 直前のページに戻る    

アルゼンチンの砂漠
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 南アメリカ大陸を北西から南東に斜めに横切る乾燥ダイアゴナルの砂漠地帯は、大陸南部では、アンデス山脈稜線より東のアルゼンチン側に分布する。 左の図で、濃い青のプーナ、ヤマブキ色のモンテ砂漠(山地部)、黄色のモンテ砂漠(平野部)、茶色のパタゴニア砂漠(ステップ)の四者がアルゼンチンの砂漠である。 プーナは、標高3000~4000mの盆地と5000~6000m台の山からなるアタカマ高地の砂漠である。
 砂漠には、無植生か植生が極めて疎らな乾燥砂漠(arid desert)と灌木や草本が疎らに生えた半砂漠(semi-desert)があるが、アルゼンチンの砂漠の大部分は半砂漠である。
 アルゼンチンの北端の南緯23度付近では、チリとアルゼンチンにまたがるアンデス山脈のほぼ全域が砂漠であるが、東端を走る前山の斜面にはユンガス森林(ピンク色)が成立している。 東方の大西洋から侵入してくる湿った空気が山に当たって生ずる地形性降雨のためである。アンデス山脈の全体が砂漠になるのは南緯28度以南で、南緯30度付近までである。
 南緯30度付近より南では、偏西風が吹きつけるアンデス山脈西側のチリでは、降水量が増えてステップや森林になる一方、アルゼンチン側では、アンデス山脈を越えて吹き下ろす乾いた風のために砂漠がひろがるようになる。

原図:Argenina Explora: Naturaleza - Ecorregiones de Argentina

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