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アルゼンチンの砂漠
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南アメリカ大陸を北西から南東に斜めに横切る
乾燥ダイアゴナル
の砂漠地帯は、大陸南部では、アンデス山脈稜線より東のアルゼンチン側に分布する。
左の図で、濃い青のプーナ、ヤマブキ色のモンテ砂漠(山地部)、黄色の
モンテ砂漠(平野部)、茶色のパタゴニア砂漠(ステップ)の四者がアルゼンチンの砂漠である。
プーナは、標高3000~4000mの盆地と5000~6000m台の山からなる
アタカマ高地の砂漠である。
砂漠には、無植生か植生が極めて疎らな乾燥砂漠(arid desert)と灌木や草本が疎らに生えた
半砂漠(semi-desert)があるが、アルゼンチンの砂漠の大部分は半砂漠である。
アルゼンチンの北端の南緯23度付近では、チリとアルゼンチンにまたがるアンデス山脈の
ほぼ全域が砂漠であるが、東端を走る前山の斜面にはユンガス森林(ピンク色)が
成立している。東方の大西洋から侵入してくる湿った空気が山に当たって生ずる地形性降雨
のためである。アンデス山脈の全体が砂漠になるのは南緯28度以南で、南緯30度付近までである。
南緯30度付近より南では、偏西風が吹きつけるアンデス山脈西側のチリでは、降水量が
増えてステップや森林になる一方、アルゼンチン側では、アンデス山脈を越えて吹き下ろす
乾いた風のために砂漠がひろがるようになる。
原図:
https://argentinaxplora.com/activida/natural/nateco.htm
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