Muddy water of the Dos de Mayo River randum

アマゾンとアンデスを
結ぶ 大洋間横断道路
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濁った水が流れるイナンバリ川支流のドスデマヨ川

Muddy water of the Dos de Mayo River on the tributary of the Inambari

 プエルトマルドナドから大洋間横断道路を西へ150㎞にある マスコという小都市へ入る手前で、ドスデマヨ(Dos de Mayo)という小河川を渡るが、 この川はひどく荒れていて、その水は異常に赤っぽく濁っている。 これはこの付近で盛んな砂金採取の影響である。川底や川沿いの低地(氾濫原)の土砂を掘り、 それを洗って砂金をより分けている。ブラジルのアマゾン支流のように、選り分けに水銀が使わて いるかどうかは定かでない。この川はこのすぐ下流でイナンバリ川に注ぐが、その対岸のウェペツエ (Huepetuhe)町周辺一帯の野放図な砂金採取とそれによる自然破壊は驚異的である。
 右に示した2枚の画像は、1991 年(上)と 2011 年(下)におけるマスコ市街付近の グーグルアース衛星写真である。このページの PanoraGeo-No.234 の写真は、下の画像と 同じ 2011 年に撮影したもので、下の画像の赤い ✕ 印がその撮影地点である。 この地点を東西に流れる川がドスデマヨ川、南北に走る道路が大洋間横断道路で、その西沿いに イナンバリ川が南から北へと流れている。 衛星画像の濃い緑は原生の熱帯雨林、薄い緑は牧場などの森林消失地、明褐色は砂金採取のために 森林が切られ地面が掘り返されたところである。この約 20 年間で、ドスデマヨ川流域もかなり 変わったが、画像左部分のウェペツエ地区の変化は言語に絶する。
 右の図より広域の大洋間横断道路沿線の砂金採取地の状況をグーグルアース衛星画像で見ると次のようになる: 2010年ごろ 、および 2020年ごろ
2011年9月10日撮影  カメラの位置 (緯度,経度):-13 4 15.12, -70 21 21.35 (Google Map)  撮影方向:北から時計回り 119°
Change in placer gold collection between 1991 and 2011
PanoraGeo-No.234     直前のページに戻る     BACK⏎ このテーマ 10/24 ⇒NEXT