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![]() ![]() ![]() ユニークな山と丘 熱帯の地学(2) 16 BACK⏎ ⇒NEXT 直前のページに戻る ![]() イタベラーバの気温と降水量1) |
ブラジル北東部地方(ノルデステ)バイア州中東部、大西洋岸から
170㎞ 内陸で、熱帯半乾燥気候(ケッペンの高温ステップ気候 BSh、右の気候表参照)下にある
イタベラーバ市郊外のイタベラーバの岩山(Pedra de Itaberaba)である。この付近には、
始生代末期(25~30 億年前)という非常に古い地質時代の片麻岩からなる楯状地に、
なだらかな侵食平野がひろがるが、ところどころにこの写真のような残丘がそびえている。
急な露岩の山腹とドーム状の頂をもったボルンハルトである。
ボルンハルトは湿潤熱帯に多いが、この例のように半乾燥地域にも、砂漠地域にも存在する。
乾燥地域のボルンハルトは、かつてあった湿潤気候の時代における岩盤の深層風化と、
現在のような乾燥気候の時代における風化物質の除去という二つのプロセスによってできた
2サイクル性(二輪廻性)の地形であることが多い。すなわち、
地下にできた岩山の地形(
ボルンハルトの形成と崩壊の図A)が、その後の乾燥気候の時代の
疎らな植生と稀に降る強い雨でルーズな風化物質が洗い流され、
未風化の岩体が掘り出されてできた、いわば発掘地形と言われるものである。 1) ブラジル気象庁(INMET)資料(1981-2010年平年値) 2007年3月5日撮影 カメラの位置 (緯度,経度):-12 31 14.01, -40 5 50.36 (Google Map) 撮影方向:北から時計回り 43° |
PanoraGeo-No.27
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