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温帯のブラジル 2 BACK⏎ ⇒NEXT 直前のページに戻る |
サンタカタリーナ州の州都フロリアノポリスは、狭い海峡によって本土と隔てられた
南北に長いサンタカタリーナ島にある。島は、中部で海峡が 400m ほどに狭まるところにつくられた橋(写真右端
の遠方)で本土と結ばれている。スペインの植民地経営の1つの拠点であったラプラタ川地域に近いこともあり、
この都市と島はスペインの侵入を防ぐための拠点であった。
ポルトガルは、この地域の領有を確実なものとするため、サンパウロからの奥地探検隊(バンデイランテ)
の入植(1675 年ごろ~)やアゾレス諸島(大西洋にあるポルトガル領の島)からの移民の入植(1748 年~)
などを実施し、いくつもの要塞を建設した。それでも、1977 年には、スペインに一時的に占領され、
街が破壊された歴史がある。現在のフロリアノポリスは、商業・サービスを中心とした都市で、
とくに、史跡と施設の整ったビーチが多い観光保養都市の性格が強い。また、ブラジルでは
もっとも治安の良い都市のひとつとして知られている。2015 年時点では、
ブラジルの 27 の州都のなかで、治安の指標の一つである殺人率が最も低く、人間開発指数は最も高い。
このような評判から、サンパウロのみならず、アルゼンチン、北米、ヨーロッパなど内外の人々に
人気のある別荘地として発展している。
(参考:ブラジル各州の首都の殺人率)。
2006年3月30日撮影 カメラの位置 (緯度,経度):-27 28 56.86, -48 38 46.81 (Google Map) 撮影方向:北から時計回り 141° |
PanoraGeo-No.353 | 直前のページに戻る BACK⏎ このテーマ 2/21 ⇒NEXT |