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温帯のブラジル 3 BACK⏎ ⇒NEXT 直前のページに戻る |
ブラジルで最も南にあるリオグランデドスール州の州都あるポルトアレグレ市は
「温帯のブラジル」では最大の工業集積地である。写真はその都心、ボルジェスデメデイロス通りの
昼下がりである。
この繁華街を歩いている人々をみると、ブラジルの特徴の一つである「人種のるつぼ」という感じは薄く、
肌の白い人が圧倒的に多い。このことは、統計でも明らかである。ブラジルの国勢調査(センサス)には、
「住民の肌の色または人種」という項目があり、リオグランデドスール州の「白人」の比率は 83.2 %で、
フロリアノポリスのあるサンタカタリーナ州(84.0%)とともに極端に高い
(→参考資料)。これはこの地方の
開発の歴史が反映されたものである。すなわち、18 世紀には領土の占有を確実にする国策に応じて、
アゾレス諸島から大勢のポルトガル人が入植してきた。これに続いて、1824 年に始まるドイツ人の移民、
1875 年のイタリア人の移民があり、このほかスペイン人やポーランド人なども入植してきた。
この地域に白人が多いのは、これらヨーロッパ人の流入によって開発が進んできたためである。
1989年8月11日撮影 カメラの位置 (緯度,経度):-30 1 48.23, -51 13 39.98 (Google Map) 撮影方向:北から時計回り 181° |
PanoraGeo-No.354 | 直前のページに戻る BACK⏎ このテーマ 3/21 ⇒NEXT |