Pico do Marumbi

パラナ州海岸山脈のマルンビ山

Pico do Marumbi in the Coastal Range of Paraná

randum


 テーマ 24

温帯のブラジル
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 「温帯のブラジル」の大部分は、ブラジル高原の一部で南部高原とよばれる高原である。 パラナ州ではこの高原の東端を海岸山脈(セラドマール)が縁取って大西洋を見下ろしている(地形地質断面図の(1))。 この山脈はクリチバ市がある高原の側から見れば、高さ数百mの平凡な山地であるが、大西洋岸の低地から見上げると高さ千数百mの巨大な壁である。 その中でも目立つのは、ブラジルにおけるアルピニズムの発祥地といわれるマルンビ山の岩峰である。 写真はクリチバとその外港パラナグアを結ぶ鉄道が海岸山脈の中腹に設けたマルンビ駅から見上げたマルンビ山。 花崗岩のこの山は多くの節理によって8つの岩峰に分かれ、最高峰はオリンポ峰の 1539m。 海岸山脈の険しい山腹を下るスリル満点のこの鉄道は観光客に人気があり、毎日朝、クリチバ発の観光列車が運行される。 しかし、この鉄道の役割としては、内陸で生産された大豆などの産物を輸出港パラナグアへ運ぶことの方が大きい。 マルンビ山とその周辺は、世界遺産「大西洋岸森林南東部の保護区群」を構成する 25 の保護区のひとつ、マルンビ山州立公園である。

1998年7月18日撮影   カメラの位置 (緯度,経度):-25 26 21.07, -48 55 8.65 (Google Map)  撮影方向:北から時計回り 167°

PanoraGeo-No.355   🔍拡大

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