Floating meadow along the Paraná do Ramos randum


アマゾン氾濫原
(ヴァルゼア)
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ラモス川沿岸の浮草原(うきくさはら)
Floating meadow along the Paraná do Ramos

ラモス川の沿岸の浮草に広く覆われた水面で、英語ではフローティングメドウ Floating meadowとよばれるもの。適当な日本語は見当たらないが、浮草原(うきくさはら)あるいは 浮島草原などと表現できよう。アマゾン氾濫原を流れる川や氾濫原湖を縁取って、いたるところに 発達している。この写真に見られるおもな浮草は、大きな丸い葉を浮かせたオオオニバスと、手前から遠方まで 一面に広がる、細長い葉のカナラーナである。オオオニバスは水底に根を張り葉だけを浮かせているが、 カナラーナは水位が高まるにつれて水底から根を放して浮き上がる。カナラーナは家畜のよい飼料になる。 その枯草が積み重なって浮島ができ、その上に灌木が生えることもある。右手中ほどにそびえる葉の大きな 植物は、浮草ではないが、アマゾン氾濫原の低所に広く群生するアニンガ(Montrichardia Linifera ) という水草である。これらの水草からなる浮草原は稚魚の養育場所として重要である。
2002年8月4日撮影  カメラの位置 (緯度,経度):-2 44 36.08, -56 48 11.40 (Google Map)  撮影方向:北から時計回り 120°
PanoraGeo-No.51     直前のページに戻る     BACK⏎ このテーマ 8/18 ⇒NEXT