Degraded rainforest near Marabá City

マラバ市近郊の劣化した熱帯雨林

Degraded rainforest near Marabá City

randum


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アマゾン横断道路
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Natural vegetation of Brazil ブラジルの自然植生*1)
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 エストレイト橋でトカンチンス川を西に渡り、アマゾン横断道路のノルデステ区間からアマゾニア区間に入ってから約 260㎞ でパラ州マラバ市に着く。 マラバはアマゾン横断道路沿線で最大の都市である。カラジャス鉱山やツクルイ発電所に近く、製鉄業や木材加工をはじめとした工業と商業が盛んな活気にあふれた都市である。 ブラジルの自然植生図(右図)でみれば、この辺はもう完全に熱帯雨林地帯のはずであるが、現在の植生はこの写真のような状態である。 牧場の中にかろうじて残されたブラジルナッツ(パラグリ、Castanha do Pará)の高木が、かつての森林の面影を残すにすぎない(このパラグリの木も 2018 年のグーグルアースでは消失している)。 マラバ地方はかつてブラジル第一のブラジルナッツ産地であったが、今ではアクレ州などの内陸諸州にその地位を譲っている。多数ある低木はババスヤシと呼ばれるアブラヤシの一種で、熱帯林の周辺部に広く自生する二次植物である。 撮影の 2007 年には、アマゾン横断道路のアスファルト化は、東から来てこの付近(マラバ市北西 25㎞)で終っていたが、2020 年には、マラバ市から 600㎞ ほど西のメジチランジア市付近に達している。

*1) 原図:IBGE(ブラジル地理統計院)1993:Distribuição Regional da Vegetação Natural. In Mapa de Vegetação do Brasil.

2007年9月1日撮影  カメラの位置 (緯度,経度):-5 18 6.90, -49 16 11.43 (Google Map)  撮影方向:北から時計回り 137°

PanoraGeo-No.88     直前のページに戻る     BACK⏎  このテーマ 8/26  ⇒NEXT