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熱帯の白砂 (しろすな) 6 BACK⏎ ⇒NEXT 直前のページに戻る |
アマゾン地方南部、パラ州とマトグロッソ州の境界付近にあるカチンボ山地の植生を
上空から見たものである。カチンボ山地は、標高500m前後の台地状の山地で、平坦な頂上には白砂が広く
発達している。その影響で、高木が密生する熱帯季節林が成立するはずの気候下に、アマゾニアカーチンガ
あるいはカンピナラーナ(campinarana)とよばれる特殊な植生が分布している。
アマゾニアカーチンガのカーチンガとは、ブラジル北東部地方の半乾燥気候下にみられる乾生植物の
多い植生のことである。湿潤気候のアマゾン地方でも、水はけが良すぎてすぐに乾燥してしまう
白砂地の植生は同様な特徴をもっているため、アマゾンのカーチンガとよばれるわけである。
アマゾニアカーチンガには、土壌や地形の違いからさまざまなものがある。
写真の一部に、植物(樹高数mの灌木)が疎らで白砂が露出している状態のところがあるが、
これはバーナ(bana)とよばれる白砂の影響が最も強く現れたタイプのアマゾニアカーチンガである。
2002年7月29日撮影 カメラの位置 (緯度,経度):-8 47 50.86, -54 45 11.82 (Google Map) 撮影方向:北から時計回り 65° 写真中心位置:-8 46 39.12, -54 42 38.57 (Google Map) |
PanoraGeo-No.143 | 直前のページに戻る BACK⏎ このテーマ 6/9 ⇒NEXT |