randum
熱帯の白砂 (しろすな) 5 BACK⏎ ⇒NEXT 直前のページに戻る |
前出の「空から見たタブレイロス台地の土壌」
のような、赤黄色ポドゾル性土と白砂が混在するタブレイロス台地にひらかれたサトウキビ畑である。写真
手前の褐色の赤黄色ポドゾル性土のサトウキビは人の背の高さよりはるかに高く育っているが、
遠方の白砂の部分のサトウキビの背丈はその半分程度にすぎない。養分に乏しい白砂の生産性の低さが
あらわれている。それぞれの土壌のところで穴を掘って断面を調べてみると、白砂の下には必ず
硬く固まった粘土質の土層(盤層またはハードパンという)があるのに対し、赤黄色ポドゾル性土には
それがない。すなわち、白砂は、比較的浅いところにできた盤層によって雨水の浸透が妨げられ、そこにたまった
酸性の水で洗われて石英の砂だけが残った「水成ポドゾル」とよばれる土壌である。
1995年8月21日撮影 カメラの位置 (緯度,経度):-6 39 54.84, -35 6 43.08 (Google Map) 撮影方向:北から時計回り 271° |
PanoraGeo-No.278 | 直前のページに戻る BACK⏎ このテーマ 5/9 ⇒NEXT |