上空から見たポルトヴェーリョ市街とマデイラ川Aerial view of the city of Porto Velho and the Madeira River |
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ロンドニア州の州都でマデイラ・マモレ鉄道の起点であるポルトヴェーリョ市街はマデイラ川の右岸にある。
写真の右がマデイラ川の下流、左上が上流である。ポルトヴェーリョ市街から上流へ数 km 行き、川が大きく右へ曲がり、大小の島がある辺りの水面は若干波立っている(拡大して見てください)。
ここはサントアントニオ早瀬という急流で、岩礁が多く船の航行は難しい。この早瀬はマデイラ川を上がって来る船の遡航限界である。
これより上流にはこのような早瀬が多数あり、船の航行が困難なためマデイラ・マモレ鉄道が建設された。
写真右から三番目の道路が川に突き当たるところに、マデイラ・マモレ鉄道のポルトヴェーリョ駅がある。
その辺りにはパラグアイ戦争(1864 - 70 年)の時に軍が駐留した古い小さな港があったが、外国商船のマデイラ川航行が許可された 1873 年ごろ、サントアントニオ早瀬近くに設備の整った新しい港が造られ、天然ゴムの積み出しに使われた。
しかしマデイラ・マモレ鉄道のターミナル駅は、広い平地がある古い港の付近に造られることになり、それを中心にポルトヴェーリョの市街が成長した。ポルトヴェーリョは「古い港」を意味している。
写真左端部の中ほどに小さく見える緑地帯に沿う道路は、クイアバ・ポルトヴェーリョ道路*1)で、その終端から直角に曲がって左上に伸びる大きな道路は、アクレ州リオブランコ市方面に続く国道 364 号である。
この国道が整備されたことによって、マデイラ・マモレ鉄道の役割は終わった。
*1)アマゾン横断道路とほぼ同じ時期に建設されたアマゾン幹線道路の一つで、沿線の森林破壊の激しさが大きな問題になった。
2007年3月23日撮影 カメラの位置 (緯度,経度):-8 45 42.15, -63 52 27.93 (Google Map) 撮影方向:北から時計回り 251°
PanoraGeo-No.146 🔍拡大