Kronotsky Volcano and Kronotsky Nature Reserve

クロノツキー火山とクロノツキー自然保護区

Kronotsky Volcano and Kronotsky Nature Reserve

randum


 テーマ 6

カムチャツカ半島を飛ぶ
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1934年 に厳格な自然保護を目的にロシアが設立したクロノツキー自然保護区は、1984年にはユネスコの生物圏保護区にも指定された。 さらに、1996年には、クロノツキー国立生物圏・自然保護区(Kronotsky State Biosphere Nature Preserve)として世界遺産「カムチャツカの火山群」を構成する5登録地域(後に1自然公園追加)の一つになった。

この保護区の名の元であるクロノツキー山(Kronotsky, 3482m)は、この写真中央に聳える端麗な円錐形の成層火山である。 この山は、1922 年と 23 年の小規模な噴火以外は歴史時代に噴火の記録がない静穏な火山である。 その山腹には、侵食で生じた深さ 200m に達する放射状の谷が多数走っている。

写真の左の部分に見えるのは、カルデラ火山、クラシェニンニコフ山(Krasheninnikov, 1816m)の一部で、クロノツキー山と山麓を接している。 両火山の背後にひろがる三角形の湖は、カムチャツカ最大のクロノツキー湖で、両火山の噴出物により川が堰き止められてできた火山(性)堰止湖である。

クロノツキー火山の真後ろに、孤立した成層火山のキジメン山(Kizimen, 2334m)が見える。 海岸からこの山までがクロノツキー国立生物圏・自然保護区の範囲である。 写真右上遠方には半島最高峰のクリュチェフスカヤ連山の火山群がかすかに望まれる。

2007年4月5日撮影  カメラの位置 (緯度,経度):+54 34 36.62, +160 41 59.16 (Google Map)  撮影方向:北から時計回り 320°

PanoraGeo-No.15   拡大

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