>Klyuchevskaya Mountain Range

クリュチェフスコイ自然公園北部のクリュチェフスカヤ連山

Klyuchevskaya Mountain Range in the northern part of Klyuchevskoy Nature Park

randum


 テーマ 6

カムチャツカ半島を飛ぶ
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写真中央部の二つの高峰のうち右がクリュチェフスカヤ山(Klyuchevskaya, 4754m)、左がカーメン山(Kamen, 4585m)である。 カーメン火山は完新世(約1万年前以降)になってからの噴火記録がないやや古い成層火山で、崩壊で生じた急斜面には積雪がなく黒く見える。 これら二つの火山の向こうに隠れてわずかに見える山塊は、1890 年の噴火後沈黙しているウシュコフスキー山(Ushkovsky, 最高点はクレストフスキー峰 4108m)である。

クリュチェフスカヤ山は、6000~7000 年前にでき始めた新しい玄武岩質の成層火山で、活火山としてはユーラシア大陸で最も高い山である。 現在のカムチャツカ半島ではもっとも活動的な火山で、この写真を撮影した 2007 年4月は、2月から7まで続く噴火の最中であった。その後も、ほとんど毎年、噴火を繰り返している。

カーメン火山の南東山麓(写真の左下)にあるベズィミアニ山(Bezymianny, 2882m)の噴火活動も非常に活発である。 2025 年現在、前年に始まった噴火が続いているが、とくに 1955 年から 57 年にかけては、この半島で最も激しいと言われる大噴火を起こし、巨大な火口を形成した。 1000 年余りの休止の後の噴火であること、あるいは大地震(1952年、マグニチュード 9.0)に続く噴火であることなど、2025 年にカムチャツカ半島沖地震(マグニチュード 8.8)の後に噴火した クラシェニンニコフ火山と類似したところがある。

20073年4月5日撮影  カメラの位置 (緯度,経度):+55 21 35.42, +162 25 52.62 (Google Map)  撮影方向:北から時計回り 305°

PanoraGeo-No.750   拡大

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